ホームインスペクション

ホームインスペクションとは、住宅に精通した検査員(ホームインスペクター)が専門家の観点から住宅を調査・診断することです。

「住宅診断」や「建物状況調査」とも呼ばれます。

検査員は、主に「住宅の劣化状況、施工不良や欠陥の有無、改修すべきところとその時期、改修にかかる費用の目安」などを調査して、依頼主に報告します。

ホームインスペクションの調査は、基本的に非破壊の目視調査で行われます。この一次的な診断で精密検査が必要と分かれば、機器等を使用した二次的な調査(耐震診断等)を行います。

ホームインスペクションを実施すると建物の状態が客観的に分かり、安心して取引できます。とくに中古住宅ではこの効果が大きく、売買の円滑化が期待できるでしょう。

現在、中古住宅を売買する際は、媒介契約や重要事項説明のタイミングで、宅地建物取引業者に建物状況調査に関する説明が義務づけられています (宅地建物取引業法第34条の2 、および第35条)。

ホームインスペクション業務を行うにあたり、資格は必要ありません。ただし、宅地建物取引業法が定める建物状況調査は、既存住宅状況調査技術者制度の認定を受けた建築士のみがおこなえます。

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