【関東】東京勤務のまま地方移住!メリットやデメリットは?移住おすすめエリアも紹介

テレワークの普及により、東京で働きながら地方に住む新しいライフスタイルが注目されています。住居費を抑えながら豊かな自然環境のなかで生活できる地方移住のメリットは大きく、多くの方が魅力を感じています。

今回は、東京勤務のまま地方移住するメリット・デメリットや、移住する前にチェックしておくべきポイントなどについて解説します。おすすめのエリアも紹介しますので、ぜひご覧になってみてください。

東京勤務のまま地方移住するメリット

東京で働きながら地方に住むことで、さまざまなメリットを得られます。特に生活コストの削減と生活環境の改善は、地方移住を検討する多くの方にとって大きな魅力となっています。

【地方移住するメリット】

  • 住居費を大きく削減でき、都心のワンルームマンション程度の家賃で一軒家を借りることもできる
  • 自然豊かな環境で四季を感じながら、ストレスの少ない生活を送れる
  • 在宅勤務中心の生活でワークライフバランスが向上する
  • 地域の新鮮な食材をリーズナブルに購入でき、食生活が充実する

これらのメリットにより、都市部では実現しにくい理想の生活スタイルを手に入れることができます。特にファミリー世帯の場合、子どもがのびのびと遊べる環境や広い住空間が手に入り、生活の質が大きく向上します。

地方移住で留意すべきデメリット

一方で、地方移住には留意すべきデメリットも存在します。事前にこれらの課題を把握し、対策を講じることが移住成功の鍵といえるでしょう。

  • 出社時は通勤時間が長くなり、交通費も高くなる
  • インターネット環境や公共交通機関ネットワークが都市部より限定的になる場合がある
  • 日用品の購入や外食の選択肢が減り、生活の利便性が低下することがある
  • 地域のコミュニティに馴染むまで時間がかかり、人間関係の構築に苦労する場合がある

これらのデメリットは、移住先の選択や事前準備によって軽減することができます。特にテレワーク環境の整備や地域情報の収集を十分に行うことで、移住後の生活をスムーズに始められます。

東京勤務者におすすめの移住エリア選びのポイント

通勤アクセスの良さを重視する

東京勤務を続けながら地方移住を成功させるには、出社日の通勤負担を最小限に抑えることが重要です。新幹線や特急列車でのアクセスが良好な地域を選ぶことで、月数回の出社でも無理なく対応できます。例えば、軽井沢や熱海などの新幹線停車駅周辺は、東京まで1時間程度でアクセス可能です。

また、高速バスが充実している地域も選択肢として検討する価値があり、コストを抑えながら定期的な通勤に対応しやすくなります。

生活環境の充実度をチェックする

移住先の生活環境は、長く住む上で生活の質を大きく左右します。スーパーマーケットや病院、学校といった生活インフラが整っていることを確認しておきましょう。

特にインターネット環境は、テレワークを前提とした移住では必須条件といえます。光回線の利用可能エリアや通信速度を確認し、快適に在宅勤務ができる環境を整えられる地域を選びましょう。

また、趣味や娯楽施設の充実度も生活の質に直結するため、図書館や温泉、ゴルフ場などもチェックしておくと良いでしょう。

地域コミュニティとの親和性を確認する

地域住民と良い関係を築くことは地方移住を成功させるための重要なポイントです。実際に足を運んで雰囲気を感じ、自治体の移住支援担当者との面談を通して移住者を歓迎する雰囲気があるかどうかを確認できると安心ですね。ファミリー世帯であれば、保護者同士の交流についても調べておきましょう。

また、移住者向けのコミュニティやサークル活動が活発な地域を選ぶことで、新しい環境により早く馴染むことができます。

移住前に確認しておきたい生活環境のチェックポイント

医療機関の充実度を調べる

地方移住する際は必ず医療環境を確認するようにしましょう。総合病院や専門クリニックまでの距離と移動手段、救急医療体制の整備状況を調べておくことが大切です。

特に持病がある場合や高齢の家族がいる場合は、かかりつけ医や専門医の有無を詳しく確認する必要があります。

また、薬局の営業時間や休日対応サービスも重要なポイントです。移住先で安心して生活するため、家族の状況に合わせて適切な診察・治療を受けられる環境が整っていることを確認しましょう。

教育環境の質をチェックする

子どもがいる家庭では、移住先の教育環境も気になるところですよね。公立学校の教育レベルや進学実績、私立学校の選択肢を調べることで、子どもの将来に最適な環境を整えられます。

また、習い事や塾、学童などの教育サポート施設も確認しておきましょう。地方では都市部と比べて選択肢が少ないケースもありますが、少人数制の丁寧な指導や自然体験学習など、地方ならではの教育メリットもあります。

買い物環境の利便性を確認する

日々の暮らしを便利にするため、地域のスーパーやコンビニ、生鮮食品店などを調べておきましょう。都心と比べると営業時間が短いケースもあるので、出社・通勤時間と照らして利用可否を確認しておくと安心です。ネット通販の配達エリアや配達日数、送料なども把握しておきたいですね。

また、車での移動が前提となる地域では、ガソリンスタンドや自動車整備工場の場所も確認しておくとよいでしょう。

ここからは、東京勤務者におすすめの移住エリアをご紹介します。

東京勤務を続けながら移住するおすすめエリア

土浦市(茨城県)

土浦市は、東京から60km圏内という好立地で、都心へのアクセスが良好でありながら、筑波山麓や霞ケ浦などの豊かな自然環境も楽しめます。

駅徒歩1分圏内に市役所や銀行が立地する利便性、充実した医療施設、子育て支援施設、県内最大規模の市立図書館など、暮らしに必要な施設が身近に揃っている点が特徴です。移住を検討する方への相談・サポート体制も整備されています。

公式サイト:土浦市(茨城県)

常陸大宮市(茨城県)

常陸大宮市は、水戸市から電車で約30分の距離にありながら、市の約6割を山林が占め、久慈川・那珂川が流れる自然豊かな環境が特徴です。

市街地には施設が集中しており利便性も高く、里山と街の要素を併せ持つため多様なライフスタイルを実現できます。常陸大宮市定住推進課では、住まい探し、仕事探し、教育・子育て支援など包括的なサポートを受けられるほか、助成制度シミュレーターを利用できます。

公式サイト:常陸大宮市(茨城県)

稲敷市(茨城県)

稲敷市は、茨城県南部に位置しており、都市部へのアクセスが抜群でありながら豊かな自然環境で暮らせるため移住先として人気の田園都市です。首都東京から60km圏内、つくば市と成田市の中間にあるため、圏央道によるアクセスが良く、都市部への通勤もしやすいことがメリットです。

霞ヶ浦や利根川などの水辺環境に恵まれ、四季を通じて美しい景観が楽しめます。地理的表示保護制度登録の「江戸崎かぼちゃ」や「浮島れんこん」といった新鮮な地元農産物が手に入り、温暖な気候でファミリー世帯も住みやすい環境が整っています。

公式サイト:稲敷市(茨城県)

匝瑳市(千葉県)

匝瑳(そうさ)市は、千葉県北東部に位置する移住・定住促進に積極的な街です。東京都心から約70km、成田空港から約20kmの好立地で、海洋性気候により年間を通して過ごしやすい環境が特徴です。充実した教育施設や医療機関、子育て支援体制が整備されており、市内循環バスや防災行政無線の無料貸出など、住民の利便性と安全性に配慮した街づくりが進められています。

チューリップまつりや祇園祭などの季節イベント、「ふれあいパーク八日市場」での都市農村交流、海辺でのレジャー活動など、豊かな自然と文化を楽しめるのが魅力です。

公式サイト:匝瑳市(千葉県)

一宮町(千葉県)

一宮町は、千葉県長生郡にあり、東京からアクセス良好な移住・定住に積極的な町。かつて「東の大磯」と呼ばれた上総一ノ宮は、JR上総一ノ宮駅が快速の始発駅となっており、座って通勤できるのがうれしいポイントです。

海・農地・山の豊かな自然環境に恵まれ、新鮮な野菜や魚介類をリーズナブルに手に入れられます。一宮・東浪見・志田下といった国内有数のサーフポイントがあり、マリンスポーツや乗馬、ゴルフを楽しめます。夏は涼しい海洋性気候のもと、リゾート定住という新しいライフスタイルを提供しています。

公式サイト:一宮町(千葉県)

小川町(埼玉県)

小川町は、埼玉県比企郡に位置し、池袋から72分の移住先として注目の町です。

1300年の歴史を持つ細川紙(ユネスコ無形文化遺産)の伝統技術、天皇杯を受賞した有機農業、秩父山系の良質な水で造られる地酒など、豊かな文化と自然環境が魅力。2023年にはオーガニックビレッジ宣言を行い、持続可能な暮らしを推進しています。

小川日赤病院をはじめとして医療機関が充実しており、小児科や産婦人科もあるためファミリー世帯にも安心の環境です。都心へのアクセスの良さと里山の豊かさを両立した「これからの豊かな暮らし」を実現できる場所として、多くの移住者に選ばれています。

公式サイト:小川町(埼玉県)

まとめ

東京勤務を続ける場合でも、地方移住することで住居費を大きく削減しながら自然豊かな環境で暮らすことができます。ただし、出社時の負担が増えたりインターネット環境の制限があったりとデメリットもあるため、事前に情報を集めることが重要です。

地方移住を成功させるため、新幹線や特急電車での都心アクセスが良い地域を選び、医療機関や教育環境、買い物環境などの生活インフラを十分にチェックしておきましょう。本記事を理想の地方移住ライフを実現するための参考にしていただけたら幸いです。

関連記事