不動産を100万円高く売却する方法|リペアと動画とSNSがポイント

「築年数が経っているから、このままでは希望価格で売れないかも...」
「大規模リフォームをする余裕はないけど、少しでも高く売りたい」
「不動産会社に言われるがままの価格で売ってしまって、後悔したくない」
不動産の売却は、人生における大きな決断の一つです。より良い条件で売却したいというのは、誰もが持つ自然な願いでしょう。
しかし、いざ売却となると「何から始めればいいのか」「どうすれば良い条件で売れるのか」と悩む方が多くいます。
実は、適切な準備と工夫次第で、売却価格は大きく変わることがあります。
この記事を読むと以下のことがわかります。
- リペアとリフォームの違いと、費用対効果の高い修繕方法
- 物件の印象を上げる具体的な整理術
- 一括査定サービスのリスクと適切な不動産会社の選び方
- 問い合わせを増やす写真・動画の撮影テクニック
- レインズを活用した効果的な売却方法
- 不動産会社の「囲い込み」への対処法
これから売却を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
宅地建物取引士である代表の沢辺がYouTubeで解説しております。実際にあった事例を用いて説明していますので、こちらもご視聴ください。
目次
ポイント1. リペアで物件の価値を上げる
「リフォーム」という言葉を聞くと、数百万円もの大規模工事を想像する方も多いかもしれません。
しかし、売却時に効果的なのは、実は「リペア(補修)」です。壁にできた穴、床の目立つ傷などがあると、売却価格に大きな影響を与えることがあります。実際に、壁の穴を補修しただけで100万円もの価格差が生じたケースもあります。
床のキズ、壁の補修、ドアの修繕といった作業は、通常5万円ほどの費用で一日のうちに終えることができます。
リペア業者の選定には、くらしのマーケットのようなプラットフォームが便利です。実績や口コミを確認しながら、複数の業者から見積もりを取ることで、信頼できる業者を見つけることができます。
わずかな投資で大きな効果が期待できるリペアは、売却価格を上げるための有効な手段となります。
弊社イエフリでは、このような効果的なリペアにかかる費用を当社で負担し、物件価値を上げるようサポートしています。
参考:くらしのマーケット - くらべておトク、プロのお仕事。
ポイント2. 内見で印象を上げる整理のポイント
内見時、買主はすべての箇所を細かくチェックするわけではありません。最も重要なのは、玄関やリビングなど、目につきやすい場所の印象です。これらの場所を重点的にキレイに保つことで、物件全体の印象を良くすることができます。
物件の内見において、整理整頓は特に重要なポイントとなります。散らかった状態は、物件本来の良さを大きく損なってしまいかねません。物が整理され、清潔感のある空間づくりを心がけることで、物件の価値を最大限に引き出すことができます。
ポイント3. 物件査定は複数社で比較検討
物件の査定は、売却を任せる不動産会社を選ぶための重要な判断材料です。複数の会社に査定を依頼することで、各社の特徴や担当者の得意分野を把握することができます。大手不動産会社、地域密着型の会社、Webマーケティングに強い会社など、それぞれの特色を比較検討することが重要です。
現在の不動産市場では、築5年から10年の物件は価格が上昇しているケースが多く見られます。しかし、査定額はあくまでも売り出し価格の目安であり、実際の成約価格ではありません。
ここで注意したいのが、一括査定サービスの利用です。一括査定サービスでは、契約を獲得するために高い査定額を提示し、契約後に「売れない」と言って後から大幅な値下げを要求されるケースがあります。中には、不当に安い価格での買取を提案してくる業者も存在します。このようなリスクを避けるため、各不動産会社に個別に査定を依頼することをお勧めします。
不動産売却査定については、こちらの記事もご参照ください。
ポイント4. 物件写真の効果的な撮り方
物件写真の質は、問い合わせ数に大きな影響を与えます。不動産検索サイトに掲載する写真が散らかった状態だと、物件の印象が大きく下がってしまいます。そのため、不要な物は片付け、できるだけ空室に近い状態で撮影することが重要です。
反応が良い写真の撮り方(SUUMO担当者からのアドバイス)
- 目線の高さを155cm程度に合わせる
- 正面から撮影する
参考:【SUUMO】不動産売買・住宅購入・賃貸情報ならリクルートの不動産ポータルサイト
ポイント5. 縦動画で物件の魅力を伝える
写真だけでなく、物件の動画を活用することで、問い合わせ数は大きく増加する可能性があります。特に、InstagramなどのSNSに掲載する縦型の動画が効果的です。実際に、縦動画を掲載した物件では83件もの資料請求があった事例があります。静止画と比べて動画の方が反響は大きく、数千円程度の費用で制作を依頼することも可能です。反応が良さそうな物件では、必ず縦動画を撮影している不動産会社も増えています。
ポイント6. レインズ活用で売却をスムーズに
レインズ(REINS)とは、Real Estate Information Network Systemの略で、不動産会社専用の物件検索システムです。
専任媒介契約を結んだ物件は、このレインズに登録され、全国の不動産会社が買主を探すことができます。
しかし、ここで注意が必要なのが「囲い込み」という問題です。これは、売却を依頼された不動産会社が、他社からの問い合わせを妨害したりする行為を指します。例えば、購入希望者からの内見依頼に対して「担当者が不在」と返答したり、威圧的な態度を取ったりするケースがあります。このような囲い込みは、売主と買主の双方に不利益をもたらします。
弊社イエフリでは、「囲い込み」への対策として、問い合わせ状況をGoogleスプレッドシートで売主と共有しています。編集履歴が残るスプレッドシートを活用することで、取引の透明性を高めることができます。実際に、この取り組みは顧客からの評判も良く、問い合わせ数の増加にもつながっています。
1. 問い合わせの窓口を一元化しています。
2. 詳細入力画面
3. 問い合わせ内容はスプレッドシートに自動入力されます。
↓イエフリの詳細はこちらからご覧いただけます。
まとめ:100万円の価値を生み出す6つの実践法
- 大掛かりなリフォームではなく、費用対効果の高い「リペア」で物件価値を高める
- 玄関やリビングなど、目につく場所を重点的に整理し、内見時の印象を向上させる
- 複数の不動産会社に個別で査定を依頼し、一括査定サービスの落とし穴を避ける
- 物件写真は155cmの目線で正面から撮影し、クリアな印象を残す
- 縦型動画を活用し、SNSでの訴求力を高めて問い合わせ数を増やす
- レインズを適切に活用し、「囲い込み」を防ぐことでより良い条件での売却を目指す
これらの実践的なポイントを意識することで、売却価格を100万円上げる可能性が広がります。
この記事を書いた人

株式会社ユナイテッドリバーズ代表取締役沢辺敦志(さわべあつし)
千葉県出身。自身の自宅購入時に、不動産仲介会社に不満を持ったことをきっかけに不動産売買仲介業を開業し、不動産仲介手数料無料機構イエフリをオープンさせる。
自身の苦い経験から、受付・接客業務に特にこだわってチームづくりを心がけてサービス運営している。
趣味は料理、二児の父。
【保有資格】宅地建物取引士、FP他